新聞記事から見る脱税事件2
無添加・自然素材で人気のペットフードの輸入・卸売りで業績を伸ばした「ソリッド・ゴールド・ジャパン」(神奈川県厚木市)が約2億9000万円の所得を隠し、約8600万円を脱税したとして、横浜地検が同社を法人税法違反(脱税)の罪で起訴、同社の西野裕子専務(61)と顧問の藤川誠税理士(46)を同罪で在宅起訴していたことが分かった。東京国税局が告発していた。同社は修正申告している模様だ。
関係者によると、同社は米国や豪州からペットフードを輸入して仕入れていたが、代金をいったん香港に設立した関係会社を経由して支払う形にしていた。この際に仕入れ価格を水増しし、香港には水増し価格を送金する一方、米国などの側には本来の金額を送金。差額を裏金にして、香港の金融機関の預金口座などに、06年9月期までの3年間で約2億9000万円の所得を隠していたという。
同社社長(37)は「仕入れに携わることでかかった費用を経費として計上していた。税理士の指導に従ったのだが、国税局の指摘を受けて修正申告した」と話している。
西野専務はこの社長の実母で脱税工作を藤川税理士とともに主導。藤川税理士は仕入れ額を水増しした偽のインボイス(仕入れ書)を作るなどしたとされる。
同社は90年設立。化学薬品や添加物を使わず、ナチュラルハーブなど自然食品が原料であることから人気の米国のペットフードメーカー「ソリッド・ゴールド」の販売店として、国内のペットショップや動物病院などに卸売りをしてきた。現在は自ら商品を開発しているという。民間信用調査会社などによると、06年9月期の売上高は約6億円。
農林水産省などによると、国内の犬の飼育匹数は1252万匹、猫は1019万匹。ペットフードの市場規模は約2500億円で頭打ちの状態だが、飼い主の安心、安全志向が強まっている。昨年には米国やカナダで、中国産ペットフードを食べた犬や猫数百匹が死ぬ問題が発生し、ペットフードに関する規制がなかったことから、今国会に「ペットフードの安全性の確保に関する法律案」が提出されている。
2008年03月31日アサヒコム
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