新聞記事から見る申告漏れ18
アパート賃貸大手のレオパレス21(東京都中野区)が東京国税局の税務調査を受け、07年3月期までの5年間で計約30億円の法人税の申告漏れを指摘されていたことが分かった。うち1億数千万円は、同社の関連会社への利益供与を経費に仮装していたとして、所得隠しと指摘された模様だ。
レオ社は他にも、約5億円の消費税の申告漏れや約3億円の源泉徴収漏れも指摘され、重加算税などを含む追徴税額は計約20億円。既に修正申告しているという。
関係者によると、レオ社は「抗菌施工」というアパート室内の消毒作業を清掃会社「メンテ21」(同区)に委託していたが、実際の作業はメンテ社から再び委託を受ける形でレオ社がほとんど実施していたという。
国税局は、入居者から支払われる1室当たりの代金約1万5千円のうち40%程度をメンテ社が受け取る仕組みを問題視。レオ社からメンテ社への事実上の利益供与にあたり、税務上は損金(経費)とは認められない寄付金にあたると認定したという。
民間信用調査会社によると、メンテ社の現社長はかつてレオ社の役員。レオ社の創業者一族が役員を務めていたこともある。
メンテ社の社長(65)は朝日新聞の取材に対し、「抗菌施工は4月から変わった。メンテ社は降りた」と答えた。
また、レオ社はアパートを建築する際、接待のために地主を米・グアムにある同社のホテルに招待し、この渡航・宿泊費用などを経費としてきた。国税局は損金とは認められない交際費にあたると指摘したという。
成績が良かった営業マンへの報奨として、グアムなどへの旅行費を負担、数年で約13億円を経費計上したことについては、営業マンへの事実上の報酬にあたり、所得税分を源泉徴収すべきだとして約3億円の徴収漏れを指摘した。
これ以外に、駐車場を借りている入居者からの駐車場賃料にかかる消費税も申告しなかったとして、05?07年分にかかる約5億円の申告漏れを指摘されたという。
レオ社は1973年設立。土地所有者からアパート建築を請け負い、それを一括借り上げした上で、入居者をあっせんするビジネスモデルで業績を上げた。04年に東証1部に上場。
レオ社は「知識不足や見解の相違があったが、指摘に従い修正申告した」としている。
2008年05月16日アサヒコム
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